【W-8BENの書き方】Vimeoで動画を販売する
Vimeoで動画販売をしようとすると、注意書きで『W-8VENの申請をしないと、アメリカ側で税金が30%かかります』と表示されます。
W-8BENの申請は全て英語の為、慣れない人には面倒な手続きですが、動画の販売益が大きくかわるので、必ず申請することをオススメします。
W-8BENとは米国の納税申告書
アメリカ合衆国では、米国法人から外国人への利子/配当/賃借収入/使用料には30%の源泉徴収が行われます。
つまり、Vimeoで1万円を売り上げても、売上の30% = 3000円が源泉徴収され、7000円しか手元に残りません。
※実際にはそこからさらにVimeoの手数料がマイナスされます
しかし、W-8BEN(納税申告書)で、日本在住であることを申告すると、源泉徴収税30%を支払う必要がなくなります。
※日米租税条約というものを締結しているからのようです。
ですので、日本人/企業がVimeoで動画販売を行う場合には、必ずW-8BENを記入してVimeo側に提出しましょう。
実際、Vimeoのホームページにも下記の記載がされています。
Vimeo オンデマンドの源泉徴収税
vimeoヘルプセンター
Vimeo オンデマンドの取引は米国で処理されるため、米国の税法および源泉徴収の要件が適用されます。
したがって、Vimeo は法律に準拠するため、居住国にかかわらず、すべての Vimeo オンデマンド販売者より納税申告書の提出、あるいは自動的に源泉徴収する必要があります。
2017 年 1 月 1 日以降、承認済みの納税証明書が提出されない場合は、Vimeo オンデマンドのすべてのお支払につき、総売上高の 24% が源泉徴収の対象となります。この場合、源泉徴収額はただちに米国国税庁 (IRS) に送金され、販売者には返金されません。
米国市民または米国法人の場合は、お支払い発生月の第 1 日までに W-9 フォームを提出していれば、源泉徴収はなされません。
諸外国からの販売者には、源泉税率が売上高に対して最大 30% に上る可能性がありますが、多くの国が米国と租税条約を締結しているため、源泉税率は 0% に引き下げられます。
W-8BENの記入方法 -Vimeoで動画販売する場合-
Vimeoで動画販売する場合のW-8BEN記入サンプルを作成しました。
入力項目と記入内容は下記です。指定箇所以外は空欄で提出して大丈夫です。
署名は手書きでないといけないので、一度データを出力したあとで記入する必要があります。
1 Name of individual who is the beneficial owner
→【(オーナーの)フルネーム】
2 Country of citizenship
→Japan
3 Permanent residence address (street, apt. or suite no., or rural route). Do not use a P.O. box or in-care-of address.
→【(オーナー自宅の)地名と番地】
City or town, state or province. Include postal code where appropriate.
→【(オーナー自宅の)県名、市町村名、郵便番号】
Country
→Japan
6 Foreign tax identifying number (see instructions)
→【12桁のマイナンバー】
8 Date of birth (MM-DD-YYYY) (see instructions)
→【(オーナーの)誕生日を西暦年月日】
9 I certify that the beneficial owner is a resident of …..
→Japan
10 Special rates and conditions (if applicable—see instructions):
→7(1)
→0%
→Service
Explain the additional conditions in the Article and paragraph the beneficial owner meets to be eligible for the rate of withholding:
→PAYMENTS GO TO A NON-U.S. ESTABLISHMENT.
Signature of beneficial owner (or individual authorized to sign for beneficial owner)
→【自筆でサイン ※一度出力して手書き】
Date (MM-DD-YYYY)
→【サインした西暦年月日】
Vimeoの場合は、記入したフォームを再度スキャンしてPDFデータ化し、[email protected] に送信します。
米国のWebサービスでは忘れずにW-8BENを申請
W-8BENの申請はVimeoに限ったことではありません。
米国(アメリカ)が提供しているWebサービスを利用する場合はいつでも必要になってきます。有名なものだと下記のようなサービスがあります。
もちろん、米国の源泉税30%をひかれても良いということであれば、W-8BENの申請は不要です。
あとがき
過去に何度か、W-8BENの申請を行った経験はあったのですが、申請様式が少しアップデートされていました。
最新版の記入方法はネットですぐ見つからなかったので、備忘録も兼ねて、Vimeoの場合の記入方法をまとめました。
実は、Vimeo側には何度か提出して記載内容が間違っていると却下されていました。
それでも都度、修正箇所をフィードバックしてくれていたので、細かい記入方法がわからない場合は、申請先サービスの担当者に相談しながらすすめる方が早いかもしれません。
画像引用:pixabay
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