【第7回】登記編 資本金1,000万円の罠 -爆速で90点の会社をつくるススメ – │SUNYSIDEの起業体験

【第7回】登記編 資本金1,000万円の罠 -爆速で90点の会社をつくるススメ – │SUNYSIDEの起業体験

SUNYSIDEの資本金は、もともと1,000万円を用意していました。
しかし、最終的には999万円で登記申請を行っています。
答えはシンプルに節税対策です。要点だけおさえれば爆速で起業しても絶対失敗しません。

資本金はある程度の額をいれた方がいい

資本金はキャッシュフローの観点では、あればあるだけいい

創業時は「資本金=口座のお金」が成立します。
会社に十分な現金がないと、苦しい状況に陥ることがあります。
例えば考えられるのは下記のような場合です。

  • 大規模な案件では支払いが手形になって入金が数ヶ月先になる。
  • 入金されないにも関わらず委託先への支払いをしなければいけない。

会社の信用度という観点でも、あればあるだけいい

資本金は会社の信頼度を測る目安になあるので、初めて取引をする相手は結構気にしたりします。未回収のリスクを避けるため、できるだけ財政的に安定した企業とお付きたいしたいと考え得るからです。

【注意①】資本金の額によって税率がかわる

SUNYSIDEと同規模で企業する場合。資本金が影響を与える税金は2種類です。

法人住民税の均等割税金(資本金1,000万円以下か上か)

例えば、東京23区において従業者数が50人以下の会社の場合、資本金1,000万円以下では7万円であるのに対し、1,000万円を超える企業は18万円かかります。この均等割は毎年払わなければならないので、11万円の差であっても積み重なると大きいものです。資本金が1,000万円を少しだけ超えている場合は、減資も視野に入れるといいでしょう。

Money Forward Biz

所得税(資本金1,000万円未満なら2年間免除)

法人所得税は、資本金が1,000万円未満なら開業後の2年間は所得税が免除されます。「以下」ではなく「未満」ですので注意です。

【注意②】資本金1,000万円で損しない為に

なんとなく資本金を1,000万円とかそれ以上に設定している企業は多いと思います。

しかし、たった2円の差でも、税金に大きな差がでるので注意が必要です。(2019年7月時点の情報です)

仮に年間売り上げが1,000万円(税抜)だった場合
①資本金10,000,001円の企業 均等割18万円、所得税80万円
②資本金10,000,000円の企業 均等割11万円、所得税80万円
③資本金 9,999,999円の企業 均等割11万円、所得税0円

SUNYSIDEの資本金はこう考えて決めた

  • 税金の面で考えると、1,000万円未満にした方が絶対いい
  • キャッシュフロー上ある程度の余裕ある資金を確保したい
  • 取引先によっては資本金で信用度を判断するから多い方がいい

よって、SUNYSIDEの資本金は999万円にすることとしました。
法人設立時には、色々な場所で会計士や税理士の方と話す機会があるのですが「ここまであからさまなのは初めてみた」と笑ってくれました。(笑)

画像引用:pixabay