爆速で90点の会社をつくるススメ -SUNYSIDEの起業経験-

2019年7月19日に株式会社SUNYSIDE（サニーサイド）を設立しました。
初めての起業でしたので、専門家に依頼しなければいけないこと以外は、勉強も兼ねてすべて自分ひとりで手続きしました。
最小限のコストで法人設立し、それなりの知識を得ることができたのでましたが、だからこそ、90点でいいから爆速で起業することを他の方にはオススメしたいです。

爆速で90点の会社をつくるべき理由

初めての法人設立で、全く後悔のない手続きをすることは非常に難しいです。ほぼ不可能に近いと思います。
なぜなら、登記事項や定款の影響範囲を把握するには、それなりの時間がかかり、多数の専門知識や会社の将来的な戦略が絡んでくるからです。

例えば、定款に記載する事業目的の内容や掲載順が口座開設の可否に影響してくるなど、かなり細かいことがその後に影響してきます。（実際、SUNYSIDEでは事業目的の記載を理由に1社口座開設できませんでした）

また、発行株式数（1株あたりの価格）は、会社の将来的な資金調達や人材確保に少なからず影響を与えますが、そのときになってみないとベストな選択は難しいです。

であれば、要点だけおさえて余計な時間をかけず、90点くらいの法人設立を行った方が良いと思ったのです。

大抵のコトは 後から修正できる

法人設立時に決めなければいけないことは、後から修正が可能です。
登記内容は変更できますし、定款の内容もいつでも変更できます。

ただし、登記事項に変更を加える場合は会社内でそれなりのステップを踏むことが必要になりますし、費用が発生します。
※変更登記に「登録免許税」がかかりますし、専門家に依頼すれば報酬が必要になります。

以外なところだと、代表取締役の個人住所が変更しても、届け出で1万円が必要になります。（資本金1億円以上は3万円）

ただし、“裏を返せば一度間違えても数万円で変更できる”ということでもあります。

不安なら最初から専門家に依頼する

後から変更できたとしても、追加費用が発生するのを避けたかったり、面倒な手続きを何度も行いたくないということであれば、最初から専門家に依頼してしまうこともアリだと思います。

実際、税理士や司法書士,行政書士に設立手続きを任せたという社長さんもたくさんいます。

freeeによると、得意領域は個人差もあると思いますが、一般的には税理士に依頼することが１番コストを抑えられそうです。
会社設立後も税理士との関係は必要になってくるので、専門家に依頼するなら最初から税理士が良いかもしれません。

一度悩んだら 無限に悩むことができる

登記事項の中には、明確なメリット・デメリットが絡まない、正解がない項目がいくつかあります。（※その会社の状況にもよりますが）
例えば、会社名はビジネス的な戦略も影響しますが、最終的にはその多くが代表者の思い入れや好みによるところが大きいです。

自由に決めていいとなると、決めにくくなるのがお約束です。
時間があれば無限に悩むことも可能ですが、会社名だったあとから変更もできるのですから、期限や評価軸をもって淡々とすすめることをオススメします。

［重要］起業しても1円にもならない

実は、１番忘れてはいけないのはこちらです。

どんなに頑張って会社名を決めても、登記事項を作成しても、誰も褒めてくれませんし、1円にもなりません。

起業準備に時間をかけるだけ、事業開始が遅れて売上が先延ばしになります。むしろ、お金が入ってこない分だけコスト（自分の人件費）を払っているくらいで考えた方が良いかもしれません。

法人設立した際に、手元の資金が少ないと結構苦労することになります。
給与（役員報酬）を払わなければいけないのに、売上は翌月末払いだったり、取引さによっては翌々月支払いだったりすることもざらにあります。

また、何かやりたいことがあって起業するはずのに、起業準備に時間をかけることでその時間が減ってしまうことも本末転倒です。

だから、会社なんて90点でいいから爆速で設立して、さっさと事業をスタートさせるべき　だと考えます。

あとがき

会社設立に時間と労力を費やして、大きな納得感もありましたがとてもとても大変でした。

僕の場合は、会社を退職してフリーの期間が少しあったのでなんとかなりましたが、働きながら起業準備する方は本当に大変だと思います。

次項以降で、爆速で90点の会社をつくる要点をまとめていきますので、これから起業する方々の参考になれば嬉しいです。

画像引用：pixabay

［まとめ］爆速で90点の会社をつくるススメ -SUNYSIDEの起業経験談-